2024年6月13日
6月8日、「第7期女性のための政治スクール」第1回目の「変化をもたらす女性の力Ⅲ~女性議員50%杉並区の実践に学ぶ~」講演会を開催しました。講師として、東京都杉並区長・岸本聡子さんを支える内田聖子さんをお招きしました。
公開講座として一般の参加を募ったところ、当日参加も含め80名の会場がいっぱいになり関心の高さがうかがえました。世界中を覆う新自由主義の拡大で、あちこちにひずみが出ている現状を変えるひとつの試みとして大きな期待が寄せられています。地域主権を取り戻し、公共を生活者のものにする取り組みでもあります。一度に変わるわけではありませんが、少しずつ変化がみられるように感じました。
いかにして岸本さんを候補者にしたのか、何を政策課題にし、何を大切にしたのか、選挙運動中の変化など、エピソードの一つ一つが興味深く、聴講者の心にまっすぐ届いていました。
立候補を考えるスクール生にとっても、何かしないとと思っている人にとっても、有意義だったと思います。
2023年7月26日
「変化をもたらす女性の力Ⅱ 統一地方選を受けて~課題と展望~」は好評のうちに終了しました。久しぶりのリアル開催となり、参加者の皆さんも満足していただいたようです。講師の三浦まり教授のお話はきわめて明瞭で、わかりやすい言葉でまとめていただき理解と共感を得ることができました。
ジェンダーギャップ指数125位が話題ですが、4分野の指数の内訳を詳しく示していただきました。日本は教育分野は進んでいるといわれますが、大学進学率はまだジェンダーギャップが大きくなっています。
都道府県別のジェンダーギャップ指数(30項目)が公表されています。共同通信社とのコラボでできたもので、政府の統計資料から拾ったデータを使用してスコアとランクが発表されています。ランクに注目が集まりやすいですが、
それぞれの県の特徴を知って何を改善すればいいか考えてほしいとのことでした。また、男女格差が少なくても地域格差、産業格差が大きい場合があることにも注目しなければなりません。
「男性政治」が続くのはその価値観が継承されているからで、その中に少数の異分子が入ってもなかなか変わりません。でも地方議会で3割以上半数に近い集団になれば議会改革が実現しています。
女性議員を阻む壁は、資源、意識が世界共通ですが、日本ではさらにケア責任を圧倒的に女性が担うことで時間がないこと、評価が厳しくその結果自信をもてないことがあげられます。ハラスメント問題も顕著です。福岡県をはじめハラスメント根絶条例ができてきましたが、対象者が限られていて不十分な状態です。安心して相談できる窓口も必要ですし、研修を義務付ける必要があります。
最後に、政治は面白いということを人々特に若年者に訴える必要があります。政治は日常生活と直結しているのに、多くの人は自分とは関係ないと思ってしまうのはなぜでしょう。学校教育の中でもっと自由に政治を語る場が設けられてもいいのにと強く思いました。
2023年4月25日
「統一地方選挙2023」が終わりました。全国的に女性議員がこれまでより増加しました。
当会「福岡・女性議員を増やす会」が実施している「女性のための政治スクール」修了生は19名が立候補して15名が当
選しました。県議会議員5名(内新人3名)、政令指定都市市議会議員4名(内新人2名)、一般市市議会議員5名(内新
人4名)、町議会議員1名です。
今後のご活躍をお祈りしています。
今年も「第6期女性のための政治スクール」を企画中です。詳細が決まったらお知らせします。
2023年2月10日
1月28日、イベント「変化をもたらす女性の力」を実施しました。ちょうど寒い時期に当たりましたが、熱心な皆さんにお越しいただきました。
当スクール卒業生で今春の統一地方選挙に挑戦される方々も駆けつけてくれました。
なお、この催しについて2月1日の読売新聞に記事が掲載されました。
2023年1月7日
1月6日、福岡県庁にある県政記者室で記者会見をさせて頂きました。
2018年4月、女性立候補者の発掘と育成を目的として結成した「福岡・女性議員を増やす会」のこれまでの活動について説明し、1月28日に企画しているイベント「変化をもたらす女性の力」を広く知らせて頂くようにお願いしました。併せて、当会のスクール修了生が中心となって発行しているフリーペーパー Parité wave の紹介をしました。
記者の方からも熱心な質問を頂き、私たちの目指すものを伝えることができました。
2022年2月27日
2月25日、第5期「女性のための政治スクール」の開講に向けて記者会見を行いました。新聞各社、テレビ局一社が参加してくださり、私たちの発表を熱心に聞いてくださいました。質問も多く出て、記者会見をしてよかったと思いました。
来年の統一地方選挙を見据えて、今期のスクールはこれまで以上に実践的講座の内容になっています。まだまだ「政治は男性のもの」という意識が根強い地域が多いですが、これではいけないという機運が少しずつ芽生えているのも事実です。議員を志す女性たちの背中を押すために私たちは活動しています。
マスコミの方々の協力も得て、議員になりたい気持ちのある女性に伝わってほしいと願っています。
2021年4月23日
4月23日、県政記者室で記者会見をさせていただきました。
今年も実施する「女性のための政治スクール」のご案内をするためです。また、キックオフ講座「”パリテ”で変えよう120位~候補者男女均等法の展望~」は公開講座となっており、広く一般の方にも宣伝する目的です。
私たちは、まず地方議会で女性議員を増やすことを目的に活動していますが、今年は衆議院の選挙の年です。各政党で、候補者男女均等法を順守し、多様な候補者を擁立していただけることを期待しています。
2020年12月1日
佐賀県立男女共同参画センター(アバンセ)・佐賀市・NPO法人女性参画研究会・さが主催の「パリテ(50/50)議会をめざして~暮らしの中で女性の政治参画を考える~」に、福岡・女性議員を増やす会の富永桂子代表が基調講演(10月31日開催)。第2弾のパネルトークに、パリテ・ウェーブ・フロム福岡編集長の山川美幸がパネリストとして発壇しました(11月14日開催)。
富永代表は基調講演で、国会議員選挙や地方議会議員選挙における候補者の男女比をできる限り均等にするよう政党に求める法律「政治分野における男女共同参画推進法」について解説し、女性議員を増やす必要性を強調した。また、「議員に立候補することは、女性や若い世代には、大きなリスクになる。休職、復職制度の導入など多様な人たちが議員になれる取り組みが求められる」とも語った。
パネルトークでは、山川編集長と、元熊本県議会議員でNPO障害者インターナショナル日本会議議長の平野みどりさんが、政治との関わり方について話しを繰り広げた。山川編集長は、「まずは女性議員が少ないということを知って欲しい。まず一人を立てないと、その後が続かない」と地道な活動で女性議員を増やしていく重要性を語った。
質疑応答では、「若い人たちにもっと政治に関わってほしい」など、佐賀・熊本共に若年層に興味を持ってもらうことが課題であるとの声が聞かれた。
ちなみに、佐賀県議会の女性議員比率は、5.4%(2/37人)、熊本県議会は4.1%(2/49人)。福岡県議会は10.3%(9/87人) です。