2024年11月11日
10月26日(土)、今季最後の第7回女性のための政治スクールを実施しました。受講生による模擬立候補演説を行い、その後、講評、修了式と交流会というプログラムでした。
諸事情で受講生の約半数の参加でしたが、皆さんそれぞれ自分の思いややりたいことをまとめて、3分という短い時間を濃密に組み立てられていました。話し方も堂々としておりすぐに街に出てもいいと思えるほどでした。
藤田理事、富永理事、藤井理事からコメントがあり、受講生の皆さんの参考になったのではないでしょうか。
その後、修了式を行い修了証書をお渡ししました。交流会では自由に意見交換を行い、受講生同士の交流も深まりました。ここで得られたものが次のステップにつながることを期待しています。
2024年10月5日
9月28日、第7期「第4回女性のための政治スクール」を実施しました。
前半の講義は「選挙に挑戦しようと思ったら」のテーマで当会の藤田一枝理事から話がありました。まだまだ女性議員が少ない状況、なぜ女性議員が必要なのか、なぜ議員を目指すのかという基本の考え方を説明し、そのあと具体的な行動の進め方、立候補に向けて何を準備するのか、政治活動と選挙運動の違い、SNSの利用の仕方やハラスメントに至るまで役に立つ話が満載でした。
後半のグループワークでは、各自が準備してきたスピーチ案を発表し、話し合いを行いました。各グループで活発な意見交換をして次回の全体発表に向けて精度を上げました。
2024年8月25日
8月24日、「第3回女性のための政治スクール」を実施しました。前半の講義は、久留米市議会議員の藤林詠子さんをお招きし「議員活動と仲間づくり」というテーマで話していただきました。藤林さんは現在6期目のベテラン議員です。
ご自身の詳しいプロフィールも話していただき、選挙に出る前の活動、出ることになったきっかけや思いなど伝えていただきました。生活する様々な住民の代表が集まる議会に当事者がいないという現実はやはりおかしいと思われたそうです。
選挙のやり方も、最初のころの手探りの時から最新の選挙の
様子まで、詳しく話して頂き大いに参考になりました。「選挙は人と出会える場」という言葉が具体的な事例とともによく理解できました。
藤林さんの姿勢は、常に市民とともにあるということです。困ったことがあればその声を聴き、行政の窓口に出向き話をして、議会で質問をして政策実現にこぎつけるという流れです。窓口だけで対応できるものもあれば、議会質問を行い、そこから引き出した答弁をもとにしつこく追っていきようやく政策が実現する場合もあります。市民活動団体の支援、社会福祉士の資格をもつ職員の採用など藤林さんが実現させた政策は数多くあります。
後援会の活動も活発なようで、人が人を呼び、多様な人々が出会う場を提供し、知らない人同士がつながっていく機会になっているそうです。
政治は日常のもので、議員と市民が常につながって課題を解決すれば皆が幸せになれると感じました。「議員活動は楽しいですよ」と受講生に力強く伝えてくださいました。
後半は、グループワークを行いました。前回の課題を整理し、最初の自分のやりたいことに戻り、何を訴えたいかをそれぞれ話し合いました。次回はそれをもとにスピーチになるように準備をしていきます。
2024年7月29日
7月27日、「第7期女性のための政治スクール」第2回を実施しました。前半は「活躍する女性議員」のテーマで、地方議会議員お二人のお話を伺う企画です。予定していた1期目の佐世保市議会議員・諸國まやさんは、急な体調不良で欠席となり、残念ながら今回はお聞きできませんでした。2期目の飯塚市議会議員・金子加代さんから、たっぷり選挙の話や政策、議員活動についてお聞きすることができました。
金子さんがなぜ議員を目指したのか、その背景や考え方など詳しくお話しいただき、市民活動とのかかわりなど、仲間づくりの話、議員になったからこそ実現できることなど多岐にわたる内容でした。当初は時間がたっぷりあると思っていましたが、気が付けば予定の時間を超えるほどでした。飯塚市議会での男性議員からのセクハラ発言事件についても詳しいお話を聴くことができました。
後半は「課題を整理しよう」というテーマでグループディスカッションを行いました。前回考えた自分自身の現状をもとに、課題と対策について話し合いました。具体的に立候補を考えている人、考えているけどまだ時間のある人など、状況は様々ですが、お互いに知恵を出し合って色々なアイディアが飛び交い盛り上がりました。
9月はオプション企画で福岡県議会の傍聴を予定しています。実際に女性議員が質問するところを傍聴し、そのあと交流会も企画したいと思っています。
2024年6月13日
6月8日、公開講座の後、第1回スクールを開講しました。今期は12名の参加で、オリエンテーションに続き、自己紹介をしてその後ホームワークに基づいてグループワークをしていただきました。かなり濃密なプログラムだったので疲れられたのではないかと思います。みなさんやる気十分で熱気の感じられるよい雰囲気でした。今後が楽しみです。
2023年12月3日
11月25日、第6期女性のための政治スクールの最終回を迎えました。
前半は藤田理事の「選挙に挑戦しようと思ったら」という講義がありました。これは毎回役に立つ実践的な講義として好評です。冊子も作成していますが、さらにアップデートした内容の追加がありました。
選挙のやり方自体が男性中心社会の反映で、女性が同じやり方をするのには無理があります。同じことをしないと当選しないという意見もありますが、少しずつ悪しき常識を変えていくこともしていかなければ社会は変わりません。今年の統一地方自治体選挙に当スクール生が挑戦しましたが、子どもを抱えてやる中、SNSをうまく使って時間短縮をした人もいました。まだ過渡期ですが、女性候補がどんどん増えれば常識も変わっていくだろうと期待しています。
後半はスクール生の発表会でした。今年はグループ活動を中心に据え、各グループが自主的に連絡を取り合いながら発表に臨みました。全員が担当部分をしっかりと時間内に発表されました。各都市(久留米市、宗像市、大野城市)の子育て支援政策を調査し、課題を見つけ、どのようにしたらいいかを提言するというもので、内容もよく練られておりまとめ方も分りやすく素晴らしい出来でした。このまま各議会で提案してもいいのではないかと思うほどでした。子育てをキーワードに女性の潜在的労働力を引き出すアイディアなど、感心するばかりでした。
これまでは個人のプレゼンテーションをやってきましたが、グループだったからこそ多様な発想ができてより綿密な提案ができたと思います。議員になってもひとりで考えるのではなく、仲間と意見を出し合うことでより良いものができるという疑似体験ができたのではないかと思いました。
修了証をお渡しして、無事すべての過程が終わりました。お名残り惜しいですが、これを糧に次のステップに進んでいただければと思います。
2023年10月20日
10月14日、第3回女性のための政治スクールを実施しました。前半の講義はお茶の水女子大学教授の申琪榮(しんきよん)さんによる「出生率0.78から考える韓国の少子化対策」でした。申さんは韓国、アメリカで政治学、ジェンダー研究を専攻され、2008年からお茶の水女子大学で教鞭をとっておられます。2018年から一般社団法人「パリテ・アカデミー」を立ち上げ共同代表も務めておられます。
韓国の少子化は日本以上に急速に進み、政府も近年積極的にその対策に取り組んでいます。日本の異次元の少子化対策がとても及ばない予算、内容ですし、現在進行形でさらに進められています。にもかかわらず成果はまだ出ていません。その理由の一つは、当事者である若者の考え、ニーズとマッチしていないことが調査から分かります。日本でも同じことが言えるのではないでしょうか。ジェンダー平等が進んでいる国では出生率は上がっています。解決策は明らかですが、現在政策を決める場にいる人にはわからないのです。だからこそ政治の場に多くの女性が参画することが重要だとあらためて感じました。
後半のグループワークは、担当する市(久留米、宗像、大野城)の調査をしてきたことから課題を探し、どのような提言をするか絞る議論をしました。どのグループも活発に意見が出て、次回のプレゼンテーションが楽しみです。
2023年10月4日
9月30日、「第6期女性のための政治スクール」の2回目を開催しました。今期のメインテーマは「子ども・子育て支援」です。まず、福岡県古賀市長の田辺一城氏が「チルドレン・ファーストのまちづくり」をテーマに、18歳以下の医療費無償化など、古賀市の取り組みについて講演しました。
新聞記者、県議会議員を経て2018年、市長に当選した田辺氏は現在2期目。市政運営について「現場を『想像』し、決断することが重要だ」と強調しました。例えば、コロナ禍の緊急事態宣言下でも、乳幼児と保護者の居場所を開き続けたり、妊娠中の市職員をいち早く在宅勤務にしたりするなどきめ細かな対策を展開したそうです。さらにユニークな取り組みとして、主権者教育を推進するため市長自らが小中学校を訪れ一緒に給食を食べて対話したり、小中学校の水泳授業を民間委託することで先生の働き方改革や財政負担の軽減につなげたりする取り組みなどを紹介しました。
続くグループワークでは3班に分かれ、それぞれ久留米市、大野城市、宗像市の子ども・子育て支援策の現状や課題を探りました。受講生たちは、こども家庭庁の「子ども・子育て支援制度の概要」などの資料を参考にしながら、担当する市の長期計画を調べたりしていました。グループワークでは、4回目のスクール(11月25日)で各市の子ども・子育て政策を提言することにしています。
2023年9月15日
9月4日、「女性のための政治スクール」のオプション企画として福岡市議会の傍聴に行きました。受講生のうち6名が参加しました。初めての傍聴経験の方も多く、新しい発見が多々あったようです。
当スクール修了生の勝見議員が一般質問に立ちました。初めてとは思えぬ堂々とした質問で、内容は地域の課題に即したわかりやすいものでした。
終了後、福岡市民クラブ所属の女性議員の方々と懇談会を行いました。(近藤議員、山田議員、築地原議員、井上議員、勝見議員、前野議員、小竹議員出席)福岡市民クラブは11名の構成で、8名が女性議員という会派です。新人3名のうち2名が当スクール修了生です。また2期目の議員は2名います。
受講生からは、議会質問をどのように準備するのか、年何回機会があるのか、ジェンダー視点の質問をどのように入れるのか、ハラスメントはないか等、さまざまな質問が出ました。
受講生にとっても議員のみなさんにとっても貴重な機会になったのではないかと思います。
2023年8月27日
8月26日、「第6期女性のための政治スクール」が始まりました。
前半は「活躍する女性議員」として、5名の女性議員に登壇していただきました。当スクールの修了生で今年初めて議員になられた方9名の中から都合をつけていただいた方々です。福岡県議・嘉村さん、福岡市議・勝見さん、前野さん、大牟田市議・桜井さん、長崎市議・高橋さんです。
政治を志したきっかけや思い、選挙前の準備、選挙中の体験、つらいことや楽しかったことなど具体的に細かく話していただきました。それぞれの背景が異なり、豊かな個性がきらきら光るお話でした。地道にこつこつひとりで訪問を続けた人、目立つ服装を心掛けた人、SNSを使いこなした人、仕事の関係で準備に出遅れた分を取り返す工夫をした人、自身の強みを活かした人、経費削減に努めた人、チラシ配布を徹底的にした人、、、様々な体験談に受講生も大きな刺激を受けたようでした。最も気になる経費についても質問が出ました。
共通して言えるのは、みなさん人の話をしっかり聞き、すぐに答えられなくても後で調べて返事したり、わからないこともその状況を丁寧に返しているということでした。これこそ政治家の基本だと思いました。また、当選翌日から次の選挙が始まっているので、発信を続けていると言われていたのも心強い限りでした。
4年間しっかり活動して再選されるようにエールを送りたいと思います。
今年度も「女性のための政治スクール」を開講します。先の統一地方(自治体)選挙では当スクールを受講された方19名
が立候補され、15名が当選されました。
第6期は、中間選挙で立候補を考えている方、将来の選択肢に議員への挑戦を考えている方、あるいは議員のサポートを
したい方など募集します。
7月の公開講座に三浦まりさん、10月の講師に申琪榮さん(お二人とも政治学者でパリテアカデミーの共同代表)をお迎え
し、充実したプログラムとなっています。応募をお待ちしています。
2022年9月19日
9月17日、台風14号が近づく前日、「第5期女性のための政治スクール」最終回を無事終えることができました。
半年にわたる講座で学んだことの集大成として、各自「有権者の心をつかむ私のメッセージ」を発表していただきました。今回初めての試みとして、お互いのプレゼンテーションを評価する投票をスタッフも含めて行いました。
票を多く集められた2名の方の良かった点、また他の方の良かった点を共有することにより全員のスキルアップにつながったと思います。
その後修了式を行い、当会の顧問・稗田慶子(元福岡県副知事)から祝辞が贈られました。
今期スクール生の今後の活躍を期待しています。
2022年8月30日
8月27日、第5回講座を実施しました。「思いを伝えよう」というテーマでした。
前半は株式会社NAGAIの社長、永井豪さんから、「SNSを知って上手に使いこなそう」ということで基本知識から具体的な注意点までお話しいただきました。SNSの各サービスの特徴を知って、ターゲットや目的を明確にしてより効果的に使いこなすことが重要です。悪意のある投稿がくる可能性もあり、ショックを受けることもあるが、あらかじめ予想して心構えがあると対処もしやすい、誹謗中傷に関しては新しい法律も運用されており、しらないうちに自身が訴えられる可能性もあることに注意、常に新情報にコミットするために詳しい人に聞く、等々が語られました。
後半は話し方アドバイザーの梶原ゆかりさんの「伝わる話し方講座」を受講しました。重要なことは信頼をしてもらう話し方、もっと聞きたいと感じてもらう話し方で、そのためにはどうすればいいか、ワークを交えて具体的に学ぶことができました。また、思いがあっても伝わらないと意味がない。伝わるためには、ロジカルシンキングとホールパート方が重要であることが分りました。
本日はグループワーク用として各自3分間のスピーチを準備してきてもらっていたのですが、急遽それをみんなの前で実践することになり、梶原ゆかりさんからコメントをいただきながら全員で共有しました。とても身につくワークになりました。
次回はいよいよ最終回。修了式も行います。
2022年7月25日
7月23日、「第5期女性のための政治スクール」第4回を実施しました。
前半は「選挙に挑戦しようと思ったら」というテーマで当会の理事、藤田一枝が講演しました。自身がなぜ政治に関わるようになったのか、どのような思いがあったのか、当時の時代背景、環境も含め選挙に立ち向かう姿勢、ノウハウなど、詳細かつ具体的に話がありました。当会では冊子「選挙に挑戦しようと思ったら」を私家版として今年度は準備しました。簡単なものですが、エッセンスばかり詰まっています。今日の話を聞いて再確認すると新たな発見があると思います。
後半はグループワークです。具体的に選挙をイメージして選挙対策会議を行うという設定で行いました。選挙本番までにどの時期に何を準備しなければならないか、知恵を出し合いました。グループによっては立候補を固めているメンバーもいて、すでに準備にとりかかっている内容が報告されたところもありました。まだ来春の選挙と決断していない人も、いずれ出たいという人も、熱心に話し合いがされました。
時間が足りなかったようで、閉会した後も多くの方が残ってあちこちで話の輪ができており、スタッフとしてはうれしい限りでした。受講生の方々がつながり、互いに情報交換をしてエンパワーされるのもこのスクールの大きな意義だと思っています。
2022年6月26日
6月25日、女性のための政治スクール第3回講座を実施しました。10時から16時までの時間を使って、「リーフレットをつくろう」というテーマでワークショップを行ないました。講師は昨年もお越しいただいたコミュニティオーガナイザーの二見元気さんです。
午前中は、リーフレットづくりに必要な工程とノウハウについて説明を受け、キャッチコピーを作るところまで、午後は実際の事例などを参照しながら「刺さるデザイン」のつくり方、写真をどうするか、デザイナーとのやり取りの仕方、公職選挙法で知っておくべき基本などの説明を受け、リーフレットの構想案を3種類作ってみました。
二見さんのワークショップを通じて、よいリーフレットとは本人のメッセージが必然的に表現されているもので、背景のストーリーが窺え、それが一貫したものであること。どんなにキャッチコピーがかっこよくても、そこがきちんとしていないと訴えられない、ということを学びました。
2022年6月26日
6月24日、当会主催のスクールから議員になった方を対象にフォローアップ講座を実施しました。
来年の統一地方選挙を見据えてバックアップできればと企画しました。
2022年5年28日
女性のための政治スクール第2回を実施しました。
「女性の貧困」をテーマに、NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ理事長赤石千衣子さんから、とくにコロナ禍における困難な状況に身をおくシングルマザー世帯の現状をお話しいただきました。
ひとり親世帯の女性たちは、ほとんど就業しているものの日頃から賃金の安い人が多くぎりぎりの生活をしており、コロナの影響を最も受けた職種の人が多かったという事実があります。突然休業を言われ、どんな支援があるかもわからず取り残された人も多かったということです。学校が休みになり給食がなくなり子どもたちの食事に大きな影響が出ました。体重の減る子が続出。お米が買えない、小麦粉で何とかしたという人も。でも生活保護のことを言うと即座に相談を打ち切られるとのこと。借金をしても生活保護に頼りたくないというのは、セイフティネットが有効に働かないということでしょう。生活保護バッシングの影響が色濃く今も残っているのだと思いました。まだまだウイズコロナの時代が続く中、早急な政策が必要です。赤石さんたちも相談活動、提言やロビー活動を通じて行動され成果もあげておられます。が、政治の場に女性議員がもっといれば、もっと早く実現するでしょう。
講座の後半は「自分を知る」をテーマにグループワークを行いました。これは毎年の講座で必ずやっています。政治に挑戦するにはまず自分を知ることから始まります。自分の思いが明確でないと人には伝わらないからです。グループで話すことにより新たな視点が見つかったり気づきがあったりします。自分の強み、弱みを分析し、実は弱みが強みだったと気づくこともあります。このワークを基礎に来月はリーフレットづくりに挑みます。
第4期女性のための政治スクール 修了しました
第4期「女性のための政治スクール」5回目開催しました
第4期「女性のための政治スクール」4回目開催しました
第4期「女性のための政治スクール」3回目開催しました
第4期「女性のための政治スクール」2回目開催しました
6月26日、「第4期女性のための政治スクール」の第2回目講座を無事リアルで開講することができました。
まずは富永桂子代表から挨拶があり、スクール生の自己紹介を行いました。今期は21名の参加です。
つづいて「コロナ禍の地方議会の役割」と題し、西日本新聞地域報道部の大坪拓也さんに講演をいただきました。
今回は、1期目議員を対象としたバックアップスクールも兼ねており、10名の地方議員の方々も参加をしました。
講師の大坪さんは、新型コロナウイルス 感染証が拡大して九州の地方議会の状況がどうなっているか調査して記事にされています。
九州の多くの議会では、一般質問の取り止めや縮小が相次ぎ、首長による専決処分が相次いだことに、大坪さんは疑念を抱いておられました。専決処分で新型コロナウイルス感染症に関する条例が次々と発令され、「熟議よりもスピード」を重視することは時には大事かもしれませが、コロナ禍だからといって手を抜くことなく、市民の声を議会に届けるべき。「首長と議会は両輪である」と繰り返し大坪さんは力説されました。
また、ICTをコロナ禍前よりも導入する議会が増えましたが、対面を重視する風潮ゆえ、福岡の自治体ではなかなか導入が進んでいないとのことでした。
記者としては興味を持つトピックが多く出現し、男性中心に作られた社会の中で、女性にしわ寄せがいき、女性議員への期待が高まるのでは?と推測されていました。
受講生にとっても私たちにとっても有意義な内容でした。
パリテで変えよう121位~候補者男女均等法の展望~
公開講座を開催しました
パリテで変えよう121位~候補者男女均等法の展望~
男女平等度を測るジェンダーギャップ指数が、2020年版では世界の153カ国中121位、主要国G7中最下位という現実をあらためて実感するできごとがありました。政策決定の場に女性が少ないことは大きな問題です。私たちも地道に女性議員を増やす活動を続けていきたいと考えています。
お待たせしました。
2021年度の「女性のための政治スクール」のプログラムが決定しました。
初回は、昨年中止を余儀なくされた三浦まりさんの公開講座です。どなたでも参加できますが、事前申込みが必要です。
”パリテ”で変えよう121位~候補者男女均等法の展望~
講師:三浦まりさん(上智大学法学部教授)
日時:2021年5月22日(土)13:30~16:00
場所:福岡市男女共同参画推進センター・アミカス ホール
参加費:500円
定員140名
託児:無料、別途申込み必要
☆オンライン開催になりました(update 2021/5/8)
緊急事態宣言のため、オンライン開催になりました。
上記のご案内からの変更点は以下になります。
場所:福岡市男女共同参画推進センター・アミカス ホール
→ウェビナーによる完全オンライン開催
参加費:500円
→無料
定員140名
→人数の制限はありません
託児:無料、別途申込み必要
→不要
オンライン視聴のサポートも行います。
多くの方のご参加をお待ちしております。
「女性のための政治スクール」は毎年、オプション講座として議会を傍聴しています。
今年は9月23日午後、スクール生と「福岡・女性議員を増やす会」理事の計16人が福岡県議会本会議場で一般質問を傍聴しました。
同議会は定数87に対して女性議員は9人と少ないのですが、同日午後は質問者6人のうち3人が女性議員で、その活躍を直接見ることができました。
2018年度の政治スクールで講師として受講生を励ましてくださった中嶋玲子県議は「九州北部豪雨からの復旧・復興について」をテーマに、問題点をただしながら県の姿勢を追及していました。
8月1日、3回目の女性のための政治スクールを開講しました。福岡市においても新型コロナ感染者数が増加してきており、いつも以上に感染防止対策を心がけて開催しました。
前半の政策テーマは、下川京子さんによる「子どもの貧困」でした。講師の下川さんは中学校で教鞭をとられた後、校長職として勤められ、退職後教育相談員に従事されてきましたが、2016年、子どもの貧困の問題に取り組むべくチャイルドサポートネットワークを立ち上げ「土曜クラブ」の活動を始められました。
毎週土曜日に子ども食堂と学習支援を行っておられます。
子どもの貧困の問題は、女性の問題、社会の問題であり今何とかしなけれ未来がないと力説されました。
立ち上げの時の苦労や、行政を巻き込んでの活動にしていく重要性、近隣のJAや生協、企業からの支援、地域でボランティアに参加してくれる人々など、多岐にわたる実践に基づく話がありました。
中学生で参加していた子どもが高校生になり、今は自らも勉強しながら学習支援のボランティアも担っていたり、高齢者で食事を作るボランティアにとっては、自らの生きがいや居場所になっていたり、この「土曜クラブ」が地域を活性化する源になっているようでした。今年はコロナ感染拡大のため、約3か月休止になっていたそうですが、こういう時こそ子どもたちへの支援が必要だと感じました。受講生からも具体的な質問が出て時間があっという間に過ぎてしまいました。
後半のグループワークでは、各自宿題の発表を行い、全体で共有しました。①いちばん取り組みたいこと ②それはなぜか ③取組む際の強み ④課題を掘り下げるために必要なこと ⑤具体的な方法 それぞれの思いのこもった話となり、これも時間があっという間にたちました。
次回は、今日のワークを基礎に、自らのテーマについて調査し政策課題と提言にまとめてきてもらい、またグループワークを行います。
7月11日、『女性のための政治スクール』第2回目を実施しました。九州地域に水害が起こり、福岡県も広い範囲で被害が出ていましたが、幸いなことに小康状態と7なり開催することができました。
前半は、スクール修了生議員7名によるパネルディスカッションでした。議員になって1年余り。委員会に所属し議会質問も経験し、議員としての経験を少しずつ積んでいます。各自の発行している議会通信を配付してもらい、何が問題だと感じてどういう質問をしたのかなど、具体的な報告をしてもらいました。また、議員になってよかったこと、苦労していることなども率直に語られ、議員の姿がとても身近になったと思います。
後半は、「地方議員の役割とは」というテーマで、前回の嶋田先生の講義、今回の新人議員たちの話を聴いてどう思ったかを、グループで話し合いました。立候補に向けて気持ちが動いた人も多々おられたようで、頼もしい限りです。
次回までの宿題もでて、スクールもこれから本番になります。
女性のための政治スクール、予定どおり6月13日から開講しました!
6月13日、今年度の女性のための政治スクールを開講しました。
スクール生は20名を超え、大きな会議室を準備しましたが、フォローアップで来られた現職議員を含めると、コロナ対策での定員一杯になってしまいました。
スクール生の自己紹介では、今年度も多彩なバックグラウンドを持った方が多く、今後が楽しみです。
嶋田暁文先生の講義は、初心者から現職議員まで満足できる、緻密な講義でした。
そもそも、国会の議員内閣制と地方議会の二元的代表制が異なること、にもかかわらず同じやり方をしている問題点、議会改革の現状と課題、住民がどう関わるか、女性議員が増えたらどうなるか、等々、多岐にわたる話でした。また、今回のコロナのような災害時に議会がどう対応するか、事前に準備していた議会では役割を発揮できることなど、事例を紹介して頂きました。
頂いた資料を再度読み込んで勉強したいと思います。